Brandブランド体系
シンクのブランド「I'm THINKing」は、両備グループ全体の理念である「忠恕」を、すべての元となる考え方として出発点とし、さらに、両備システムズグループのパーパス体系および「Ryobi Systems Group Way」からの継承と、シンクの存在意義「世の中の公平性に貢献し、未来の子供達に健全な社会を提供する」から落とし込むかたちで、考えられたものです。
株式会社シンク
取締役社長丸山 秀明
両備システムズ
代表取締役副社長兼COO
両備グループCIO 兼 ICT部門長小野田 吉孝
シンクでは、ブランディングでも、「ともに挑む、ともに創る。」を体現すべく、
両備システムズグループとの密な連携のもと、活動を進めてきました。そこで今回は、
両備システムズグループのトップでもある、両備システムズの小野田吉孝副社長をゲストに、
ブランディングについて対話をしながら、シンクしてみました。
――まず、両備システムズグループ、シンク、それぞれのブランディングを始めたきっかけを教えてください。

両備システムズやシンクは全国展開し、シェアの高い製品を持っていますが、知名度が十分とは言えず、特に採用活動に影響が出ています。「2030年に売上高500億円」「西日本No.1のICT企業」という目標達成には、優秀な人材の確保が不可欠です。そのため、グループの存在意義や事業内容をグループ外の人にも深く知ってもらうべく、ブランディング活動を本格的に始動しました。

シンクにとって、「地方公共団体の基幹業務システムの統一・標準化」は大きな転機でした。主力製品「滞納管理システム」も標準化の対象となり、製品での差別化が難しくなったのです。会社そのものの価値を発信しなければ、採用や営業活動での優位性が伝わらないという危機感から、グループの取り組みに倣い、シンクでもブランディングが必要だとなりました。

――ブランディングの進め方を教えてください。

両備システムズグループのブランディングは、社員有志によるボトムアップで進められ、シンクも含めてグループ横断で議論を重ねて策定されました。トップダウンでは「やらされ感」が出やすいため、経営層は「忠恕」や「Ryobi Systems Group Way」との整合性に注力しています。

まさに「ボトムアップ」がキーワードです。シンクのメンバーもグループのワークショップに参加し、パーパス体系のアイデアが採用されました。その過程で、グループの一員としてブランディングを“自分事”として捉えるようになったと言っていました。

シンク側から「グループを継承するかたちで自社のブランディングもやりたい」と言われた時も、「ボトムアップ」だから「ノー」とはならないわけです(笑)。

シンクには「世の中の公平性に貢献し、未来の子供達に健全な社会を提供する」という存在意義がありますが、「Ryobi Systems Group Way」のような体系がなく、軸が弱い状態でした。そこで社名の由来「THINK=考える」に立ち返り、「I'm THINKing」というメッセージを生み出しました。まずは採用ブランディングから始め、手応えを確認してから全社展開へと進めています。

――ブランドメッセージの特徴を教えてください。

両備システムズグループのビジネスは、社会インフラを支えるITを扱うため、社内外での強いチームワークが不可欠です。「Ryobi Systems Group Way」では、個人・会社・チームの理想像を定義し、「ともに挑む、ともに創る。」というメッセージにその考えが込められています。こうした共通言語があることで、社員の意識が統一されます。シンクでも「I'm THINKing」を掲げたことで、「考えよ!」という言葉が共通言語になったんじゃないですか。

両備システムズグループのメッセージをシンク流で捉え、社員の行動変容につながることを重視しました。ワークショップでは、社員一人ひとりが自分らしい言葉で考えを表現していて、私自身も刺激を受けました。経営者として、社員の「考え」をもっと発信できる場や環境を整えていきたいと強く思いました。


――最後に、今後のブランディングの展開について教えてください。

ブランディングは作るだけではなく、浸透させるのが大変です。そもそも「差別化」が目的なので、教科書通りにはいかないものです。

社外向け施策はリソースや露出量に比例して成果が見えやすいですが、社内に「I'm THINKing」=「考えよ!」の意識を根付かせるには、もっと工夫と知恵が必要だと感じています。

まさにそこがシンクの「I'm THINKing」の腕の見せどころです。私はシンクを子会社ではなく、「滞納管理」という強い武器を持つ頼もしいパートナーだと捉えています。両備システムズグループのブランドの進捗度は肌感覚で6合目。まだ道半ばですが、見える景色は良くなってきています。
「I'm THINKing」という土台ができたシンクの未来を全力で応援していきます!

「I'm THINKing」を共通言語に、「想像もつかない世界」を創り出し、「世の中の公平性に貢献し、未来の子供達に健全な社会を提供する」を体現していきたいと意を新たにしました。社員一丸となって社内外にI'm THINKingの浸透を強化していきます!

シンクのブランド「I'm THINKing」は、両備グループ全体の理念である「忠恕」を、すべての元となる考え方として出発点とし、さらに、両備システムズグループのパーパス体系および「Ryobi Systems Group Way」からの継承と、シンクの存在意義「世の中の公平性に貢献し、未来の子供達に健全な社会を提供する」から落とし込むかたちで、考えられたものです。

シンクのブランディングは「そもそもブランディングとは何か?」という問いからスタートしました。
“ともに創る”ことを大切に、みんなの声を重ねていくうちに、
想いがカタチになり、「I'm THINKing」にたどり着くことができました。
ここでは、そんな「I'm THINKing」が生まれるまでのプロジェクトの歩みと、
その想いを社内外へどう広げてきたかをご紹介していきます!
